2021 年 4 月から自社製品のライセンス料金体系を変更することにしました。なぜ変更するのかなどを書いていきます。
今までのライセンス料金体系
自分が考えたのは「事例許可をくれないならライセンス料金を高くする」という事例をもらいやすくするための料金体系でした。
実際このライセンス料金体系は零細企業としては最初からかなりの事例許可を貰うことができました。料金が高くなるというのは思った以上に効果がありました。
ただ、問題点もありました。事例の公開はライセンスの購入から 2–3 ヶ月後なのですが、そのタイミングで「公開できない」問題が出る場合があります。開発の遅れだったり、開発をやめてしまったり。
その場合は「中途半端な事例」を公開する事になったりします。開発をやめた場合は「事例非公開分の差額を払って貰ったり」していました。
ちなみに事例と支払いの催促ってすごいストレスがたまります。
事例公開許可を優先しすぎた結果、お互いが嬉しくない状況が起きてしまったりしたのは良くなかったと反省しています。
今後のライセンス料金体系
今回の新しいライセンス体系は、今までのライセンス体系を健全にしたものです。社員が考えてくれました。ウェブサイト、PDF も全て社員が作成しています。
- 最初に買うライセンス料金は事例公開なし前提の料金
- 事例公開後の更新のタイミングから事例公開した割引料金で提供する
- 新しく 6 ヶ月期限のライセンスを追加
少しだけ複雑になりますが、最初は事例公開の割引がなくなるライセンスという仕組みです。事例をいただいた後の更新から事例公開割引でのライセンス提供をするとなります。
この仕組みにより「開発が終わらない」や「開発をやめる」という状況に対応できるようになります。
もちろん既存のお客様には一切影響がないライセンス料金体系となっております。
ステージが変わればライセンス料金体系の仕組みも変わる
今回料金体系を変更する自社製品を販売して すでに 5 年が経過しており、売り上げも毎年倍々に増え行き十分な利益が得られています。多くの顧客から事例も頂いています。
このタイミングで、顧客に早めの事例公開という負担を求めるライセンス料金体系から、自由なタイミングで事例公開による割引を受けられる仕組みへと切り替えることにしました。
前述したとおり、この料金体系は全て社員が考えてくました。とてもしっくりくるライセンス料金体系で本当に良いなと思っています。
臨機応変の大切さを実感しました。