去年に続き、今年も寄付しました。199 万なのは 200 万円から手続きが煩雑になるらしいので、嫌味でギリギリの金額にしています。
先日、笠原に「どうだ、金は使ったのか」と聞いたところ実験道具で壊れてたの買ったり、お手伝いしてくれている方にボーナスを出したりなど、いろいろなことに使ったそうです。お役に立てたようで何よりです。
なんだか論文の支援にも使われたようで、乳児突然死症候群を防ぐ研究に役立ってるらしいです。
笠原からざっくりとした説明をもらったので興味ある方はどうぞ。
胎児の心電図を母親のお腹の上から測る技術を最近開発したんだけど、その心電図を解析するモデルを開発した感じ。心電図にはP波Q波R波S波T波と言う波がこの順番に出現するんだけど、このうちQ波とT波の距離が長いとLong QT症候群と言って突然死の要因になる。胎児の心電図は母親のお腹の上から抽出しているので、T波が分かりにくいと言う弱点があって、これをモデル化してT波の終わりの位置を決定する方法を考案した論文です。胎児からT波の終わりがわかれば、LQTを早くに捉えることができるから、新生児致死症候群を防ぐ可能性が高まる。
企業から個人研究者への寄付というのはほとんどないらしいです。そもそも寄付も利害関係があってはいけないので、うちみたいに IT 系でミドルウェア作ってる会社が寄付すならいいんでしょうけど、医療系だったりすると微妙そうです。
来年も稼いだらまた寄付しようと思います。