振り返っていきます。
概ね方針通り
主力製品のスケールアップ、スケールアウトを継続しつつ、SDK やツールの充実化を目的としています。主力製品のクラウド版にも力を入れていきます。
主力製品である WebRTC SFU Sora がスケールアップ、スケールアウトの強化を実現できました。特にスケールアウトは Raft ベースの分散システムになり、リレー機能を実現したことによりクラスターのどのノードに繋いでも問題無くなり、スケールアウトを実現しました。
SDK は C SDK や Python SDK といった新しい SDKの追加、さらにE2E テストの整備を行いました。
WebRTC SFU Sora のクラウド版である Sora Cloud は Sora の分散システム化によりベアメタルクラウドの DataPacket から Akamai Connected Cloud へ移行し、コストを 1/5 にし、安定化を実現しました。
主力パッケージ製品をコツコツ強化
Raft ベースの分散システム化だけでなく、MP4 出力対応、新しい録画の仕組み、OBS 経由での配信へ対応、H.265 対応とやってきました。
主力クラウド製品をコツコツ強化
Akamai Connected Cloud への移行だけでなく、監視やログ周りの強化、ダッシュボードの改善などをやってきました。
無事、無停止によるアップグレードも実現できています。
フルリモート
継続しています。今年は数年ぶりに全社員が集まって、お茶して雑談したりしました。今後も継続していく予定です。
売上
今期は自社製品関連以外の仕事をほとんど受けていない状態で、過去最高の売上を上回りました。
4 月には月の売上が 過去最高でした。今期もほとんどの売上が自社製品関連となりました。
賞与
今期も無事出すことができました。
コミュニティ
今期は Discord で運営している自社コミュニティが 2000 人を超えてきました。今の時代、コミュニティはとても大事だと考えています。特に「匿名であること」は重要だと思っています。
13 期に向けて
C++ で書かれているライブラリを Rust 化したり、libwebrtc へ貢献したり、 SDK やツールをより使いやすく改善し、ドキュメントも整備していきます。
自社パッケージ製品は新機能より既存機能やセキュリティ、安定性の強化をターゲットにしていきます。
自社クラウド製品は Ingress 帯域利用料の無料化、統計情報の可視化を進めていく予定です。
今期は将来を見据えて、いろいろな部分に投資したので利益は控えめになりました。お手伝いしてくれる人も増えてきました。
とにかく良い製品を作り続けて行きます。