GitHub Team と GitHub Copilot Business から切り替えました。切り替えた理由は GitHub Copilot Enterprise を利用したいという一点です。
雑にまとめを書いてみます。
GitHub の金額 (月契約)
- GitHub Team は 1 アカウント月 4 ドル
- GitHub Enterprise Cloud は 1 アカウント月 21 ドル
約 5 倍のアップです。GitHub Actions の無料枠が 3000 分から 50000 分になるのは良いです。SSO もそのうち使ってみようと思います。
- https://github.com/pricing#compare-features
- https://docs.github.com/en/enterprise-cloud@latest/admin/overview/about-github-enterprise-cloud
良いなと思った機能の1つに Org の上の Enterprise という概念が作られるので、複数の Org が管理できるようになる事です。まだ使い道は考えられていないのですが、そのうち使ってみようと思います。
GitHub Copilot の金額 (月契約)
- GitHub Copilot Business は 1 アカウント月 19 ドル
- GitHub Copilot Enterprise は 1 アカウント月 39 ドル
約 2 倍のアップです。GitHub Enteprise と合わせると月 60 ドルです。1 ドル 150 円として 1 アカウント月 9000 円と考えて良いと思います。
なぜ GitHub Copilot Enterprise なのか
自社では ChatGPT Team も契約していますが、何より VS Code と GitHub Copilot Business の組み合わせは明らかにコードを書く速度を上げてくれます。
Copilot Chat は本当に気軽にコードの不明な部分を説明して貰ったり修正してもらったりできますし、コミットログも提案して貰えたりします。
つまり GitHub Copilot はコード書いて製品を作って行く上で、今やもう無くてはならないサービスです。
そして GitHub Copilot Enterprise 限定で機能が追加されています。その機能が利用したくて、契約しました。
Copilot Pull-Request サマリー
これは Pull-Request の Description を自動生成してくれる機能です。
この機能は劇的です。Pull-Request を送る際に「どのコード部分をチェックしてほしいか」みたいなのを書くのが普通だと思うのですが、それを生成してくれます。
雑に表現するならば Pull-Request の Diff を ChatGPT で解説してくれる仕組みのようなものです。
英語にはなりますが、想像以上に良い感じで Description を生成してくれます。将来的には多言語対応はすると思うのですが、英語だけでもかなり便利です。
GitHub Copilot Chat in GitHub.com
これは GitHub 上にあるリポジトリに対して質問ができるようになるという仕組みです。
- https://docs.github.com/ja/copilot/github-copilot-enterprise/copilot-chat-in-github/about-github-copilot-chat-in-githubcom
- https://docs.github.com/en/enterprise-cloud@latest/copilot/github-copilot-enterprise/copilot-chat-in-github/managing-copilot-knowledge-bases
Public リポジトリであればどれでも可ですし、Private でも権限があれば利用できます。
そして何よりこの仕組みで、素晴らしいのが Copilot knowledge bases です。
雑に言うと GitHub のリポジトリに登録している md/mdx ファイルを勝手に学習してくれて、Copilot Chat in GitHub.com で質問ができるようになるというものです。
つまり、社内メモや個人メモをGitHub リポジトリに追加しておくだけで、社内メモを学習してくれるわけです。スゴイ。
Fine-tuned models
これが一番期待しているやつです。”お客様のリポジトリにあるベストプラクティスとパターンに基づいてコードを提案する、プライベートなカスタムモデル” つまり Erlang/OTP で書かれた製品のプライベートリポジトリ参考にして、自分たちが普段書いているような仕組みに合わせたコードを生成してくれるようになります。
この機能を利用できるのが GitHub Copilot Enterprise だけです。
アドオンとしての提供なので追加費用がかかるようですが、これこそ求めていた機能でしょう。
雑感
ChatGPT や GitHub Copilot が出てきたときに衝撃を受け、 Copilot Chat を利用して、VS Code でコードと対話をするという概念が生まれ、わからないコードはすぐに Copilot に説明して貰い、とりあえず修正してもらうといったことができるような時代になりました。
デバッグもコンパイルエラーが出たらとりあえず ChatGPT に貼り付けて、まず解説して貰う時代です。
GitHub Copilot Enteprise により、それがより「自社専用」が実現できるようになってきています。本当にこれは革命的だと思います。
小さなチームこそ ChatGPT や GitHub Copilot をうまく活用することで、効率よく製品作りができるようになっていくべきです。
プログラマーが多い零細企業を経営しているのであれば、GitHub Enterprise Cloud と GitHub Copilot Enterprise を契約することをオススメします。月 9000 円は本当に安いです。