GitHub が GitHub Copilot Enterprise というサービスをはじめました。かなり革命的なのですが、とにかく高い。利用するには一人 60 ドル/月 (GitHub Enterprise Cloud 21 ドル/月 + GitHub Copilot Enterprise 39 ドル/月)かかります。なので、気になってる人向けに実際に使ってみて何が嬉しいのかを雑に書いてみます。
Pull-Request サマリーの自動生成
GitHub の Pull-Request を出すとき、レビューして貰うためにこの Pull-Request の変更点を整理して書くと思うのですが、これを自動生成してくれます。
これは弊社の社員が個人のリポジトリで GitHub Copilot Enterprise の機能を利用してサマリーを出してるやつです(ブログに載せることを許可貰ってます)。
このサマリー生成、まだ英語ですが、そのうちすぐ日本語になると思います。これが生成されるだけで、セルフレビューがやりやすくなりますし、他の人がレビューする時にどこから見ればいいのかもわかります。ちなみに [1] や [2]とかは diff へのリンクです。
正直、これだけのために契約する価値があります。
GitHub Copilot Chat on GitHub.com
貴方がアクセスできるリポジトリ全てに対して GitHub.com 上でリポジトリへ Copilot Chat で質問ができます。
これはパブリックなリポジトリへの質問になりますが、もちろんプライベートリポジトリでも利用できます。つまりリポジトリのコード解説を人に聞かなくて良くなるわけです … 。
特にコメントとドキュメントがしっかり書いてあることがとても価値が出てくることがわかると思います。むしろコメントとドキュメント書けない時点で評価が下がるくらいの勢いだと思います。
Copilot ナレッジ ベース
Copilot Chat on GitHub.com のもう一つの機能として、リポジトリにある md/mdx で書かれたドキュメントを確認できるというのがあります。
この画像をみて気付いた人は察しのいい人です。Chatting with Momo 、つまりこれは事前にリポジトリをナレッジベースとして登録しておくことで、Copilot Chat に質問ができるようになります。ブックマークっぽいアイコンから選択できるようになります。
時雨堂が公開している OSS である Momo のドキュメントは doc/ 以下に md で書かれています。つまり、それから回答してくれているのです。
議事録や仕様書、テストケースなどのドキュメントを md で書いておけば、好きなときに Copilot から聞けるようになります。
もう契約したくなってきてませんか?
Fine-tuned models
そして一番が、これです。
オーダーメイドをご希望ですか?お客様のリポジトリにあるベストプラクティスとパターンに基づいてコードを提案する、プライベートなカスタムモデルを微調整します。
つまり自社で閉じているコードやドキュメントを反映した GitHub Copilot が利用できるようになります。
アドオンとしての提供ですが、まさにクローズドなフレームワークやライブラリを使っていたりしたら本当に欲しかったのはこれでしょう。
まとめ、もしプログラマーたちが GitHub Copilot Enterprise を導入したいと言ってきたら、予算が許すのであれば是非導入すべきです。一人 9000 円/月以上の価値があります。