Erlang/OTP 24.0 がリリースされ x86_64 向けに AsmJit を利用した JIT が入りました。OTP 24.0 では AsmJit が x86_64 にのみ対応していたということで、x86_64 でしたが、先日 arm64 対応 Pull-Request 出され master にマージされました。
なんと Erlang Ecosystem Foundation が AsmJit のスポンサーになって arm64 対応を進めたと言うことです。素晴らしい投資です。
dialyzerはインタープリタに比べて約2倍、コンパイル時間はおおむね3分の1に短縮され、jasonによるJSONの処理はベンチマークによって1.4〜3倍の速さになりました。x86_64 JITに比べて顕著に改善された点は、コードがよりコンパクトになり、しばしばインタープリタにわずかな差で勝っていることです。
arm64 化の JIT の成果は素晴らしかったです。自分は開発に Apple M1 なマシンを利用してることもあり、恩恵が大きいです。
来年リリースされる OTP 25.0 に入るとのことなので、楽しみです。
もし Apple M1 などで arm64 向け JIT をつかってみたい人は以下をどうぞ。