Amazon Kinesis Video Streams が WebRTC に対応したようです。
すでに利用可能なようで、 npm にも用意されていました。
SDK
中身
このサービスは TURN/STUN/シグナリングサーバのマネージドサービスです。
WebRTC を P2P でやる場合、シグナリングサーバーという P2P を確立するまでにやり取りを行う必要がるのを手助けしてくれるサーバが必要になります。さらに WebRTC は UDP のため、NAT やら FW を超えられない可能性があることから、STUN/TURN というプロトコルを利用してなんとか越えていく仕組みが必要になります。
それらを全てサービスとして提供してくれるのが今回のサービスになります。
なぜこのタイミングで WebRTC への対応?
想像です。Kinesis Video Streaming 自体はビデオデータをサーバに送って解析をするというものです。ただやっぱりリアルタイムに映像は見たいという需要はあるんです。そのためリアルタイムに映像をみつつ、サーバにも映像を送って、そちらは解析を行うというこの2つの仕組が欲しくなります。
P2P でリアルタイムに映像自体は確認しつつ、サーバで解析を行うもできますし、Edge デバイスで解析した映像を P2P で送りつけるというのも可能になります。
つまり AWS が発表しているそのままで IoT やら AI 関連向けです。サーバと P2P の帯域は2倍食べるけど効率自体はとてもいいです。
Android / iOS / JavaScript の SDK はもちろん用意されるようで、さらには IoT / 組み込み向けの SDK も用意されるようです。
AWS が本気でこの部分を取りに来ているのがよくわかります。マネージドビジネス強い。
Pion の作者が関わってる
Pion は Go の WebRTC 実装です。その作者が AWS にいるのは知っていたのですがガッツリ関わっているようです。