2018 年の WebRTC NV

WebRTC NV は WebRTC Next Version の略です。つまり WebRTC 1.0 の次のバージョンということです。

WebRTC 1.0 がまだ落ち着いていないにもかかわらず … と思いはしますが、たしかに次を考えるのは大事です。

今まではほとんど具体的な話は出てきていませんでした。

先日行われた Kranky Geek の最新イベントで Google が WebRTC NV について触れていました。

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  • Low Level APIs
  • QUIC
  • AV1

この3つだそうです。

これは今の WebRTC API を低レベルにして DTLS や RTP まで細かく指定できるようにするという仕組みです。今のブラウザから利用できる WebRTC API はレイヤーが高いため、ハードなカスタマイズができません。

これをうまく使うことで、ブラウザでいろいろなことができるようになるということでしょう。

現時点で WebRTC はメディアチャネルは DTLS-SRTP 、データチャネルは DTLS-SCTP という実装が利用されています。それらをすべて QUIC に置き換えていくという話です。

まずはデータチャネルの DTLS-SCTP を QUIC にしていくという方向で進んでいるようです。その次は RTP over QUIC 、最期は Media over QUIC に対応することで、 Media/Data over QUIC = WebRTC となるようです。

ただしここまで行くにはかなり長い道のりはあるでしょう。とはいえ、 MS と Google はもう準備を始めています。

今すぐということはありません。ただ徐々に QUIC へと置き換わっていくでしょう。自分も QUIC へと置き換えていく準備を始めています。

VP9 よりも 30 % 圧縮される AV1 。WebRTC の AV1 対応については Chrome Developer Summit で発表がありました。

Chrome ではすでに視聴はできるようになっていますが、 WebRTC に採用されるのは 2019 年の後半になりそうです。

今までの WebRTC から大きく中身は変わっていこうとしています。ただ実現しようとしているのは相変わらず超低遅延での音声や映像、文字列やバイナリのブラウザ間でのやり取りというのは全く変わっていません。

API が細かくなり、プロトコルが QUIC になり、映像が AV1 になるだけです。

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Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE

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