配信技術のお手伝いをした IRIAM がリリースされました

技術的な内容は公開できないので期待された方はすみません。リアルタイム配信ミドルウェア開発者からみた IRIAM についての雑感です。

IRIAM はスマホで見るバーチャルライバー配信プラットフォームです。このプラットフォームが画期的なのはモーションデータと音声のみを送る事により低遅延で、帯域を使わないのを実現しています。

思ったより配信方式が公式サイトでもアピールされていたのでちょっとびっくりです。「モーションデータだけを送ることで低遅延で大規模配信できる仕組みを実現したい」というのが DUO の CEO 塚本さんからの依頼でした。

フルコミットは残念ながら忙しくお手伝いできないので「配信の技術選定と設計と困ったときの相談相手」を担当しました。配信部分を担当した技術者を支えるというポジションです。あとは実現のための技術者を紹介したりもしました。

支えていた技術者から定期報告は貰っていましたが、実際リリースまではどんな感じになるかはわからず、先行体験も体験していません。

リリースされて、正直驚きました。自分で技術選定しておいてなんですが、低遅延ですし、転送量が少ないのも大きな差別化になっているようです。

とくに低遅延は 0.3–0.5 秒程度で実現できたのは技術選定が良かったと勝手に喜んでいます。

低遅延は配信者と視聴者の距離をぐっと縮めてくれるのも実感しました。低遅延を実現するという事の価値は普段からリアルタイムをやっている人間としてはあまり理解していなかったのですが、効果バツグンでした。

転送量が少なくギガが減りにくく、配信者のレスポンスが早い仕組みはとても強いです。他のプラットフォームは RTMP だったり HLS で頑張っているでしょう。ただ、今回のモーションライブ方式は低遅延なうえに大規模にも対応しています。

普段、映像配信技術を扱っているからこそ映像配信の弱点をよく知っているつもりです。そこの弱点を突くプラットフォーム設計だと思います。

映像配信は今のスマートフォンにキレイに表示するには転送量をどう頑張っても食べます。VP9 や H265 を利用しても IRIAM の軽量さを実現するのは無理でしょう。

IRIAM 、技術的にとても面白い仕組みだと思いますので、ぜひ触ってみてください。

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Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE

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