時雨堂 8 期振り返り

時雨堂は 9 月が期末です。9 月は新規自社製品が2つ開始、自社製品のリリースが沢山あって、ブログを書く余裕がないと思うので、今のうちに振り返っていきます。

激動の時代

時雨堂の 8 期は激動の時代でした。3 月からフルリモートに完全に切り替えました。フルリモートになったことで、時雨堂にとってとても重要な「社員同士の雑な会話」がかなり減ることになり、組織のあり方を見直す必要がでました。

方針通りには進んだ

前期に掲げた今期の会社の方針は以下のとおりです。

基本的には自社製品への投資です。それ以上は特にないです。

ただし売上の面では想定外だった

今期は売上を重視せず自社製品への投資を重視するという方針でした。

今期はお手伝いで稼ぐ売上を減らすため、売上を伸ばす予定はありません。そのため、賞与も控えめ or なしになる予定です。時雨堂に数年に1回来る冬の時代というやつです。自社製品を育てたり、新しいビジネスの種を巻いたりという1年にしていければとおもいます。

自社製品の売上が大幅に伸びた

自社製品が双方向にリアルタイムな音声や映像実現するためのミドルウェアということもあり、売上は過去最高を更新し去年の 2 倍以上です。去年が一昨年の 2 倍なので、倍々のようです。

自社オープンソースの優先実装による売上がでた

自社製品の売上も大きかったのですが、公開している「いつか実装する一覧」にある機能を実装する有償での優先実装の依頼が複数あり、オープンソースによる売上を達成できたというのはかなり大きかったです。

セミナー

2020 年 1 月に 2 年ぶりのセミナーを開催しました。とても好評だったこともあり、引き続きやっていこうと思ったのですが、そんなわけにもいかなくなったため、オンラインセミナーを開催することにしました。

ビルを諦めた

自社ビルを持つという目標がありましたが、フルリモートが長く続きそうなこともあり、いったん諦めました。色々落ち着いたときにまた考えようと思います。

自社オープンソースへの投資

今期は沢山の投資ができました。とても満足しています。

Discord にコミュニティを開設

Sora Labo を開設した事をきっかけに、製品を購入していない方でも Sora を利用することができるようになったため、Discord にコミュニティを開設しました。

Sora JavaScript SDK

async/await や TypeScript を利用して書き換えました。コミュニティからのフィードバックも可能な範囲で取り入れることができました。

Sora iOS SDK

libwebrtc をそのまま利用した場合、特定状況で審査がリジェクトされてしまう問題が発覚し、そちらの対応に追われましたが、お手伝いしてくれている方の協力もあり無事パッチを当てて解決に至りました。

Sora Android SDK

今期途中から、従業員から CTO へメンテナーを引き継ぎました。ライブラリの細かいアップデートや、新しい API の検証などより便利に使いやすい SDK にしていくための投資ができました。

Sora Unity SDK

今期に顧客からの要望があったり、Unity 公式で WebRTC ライブラリに対応したことなどもあり、積極的な投資を行うことにしました。

Sora E2EE

今期は自分にとって E2EE な期でした。今期後半はかなり力をいれました。現在もガッツリやっています。

WebRTC Native Client Momo

今期一番投資したオープンソースです。コミュニティからのフィードバックも多くありました。ウェブサイトも作り直して公開、優先実装依頼もあり、Jetson Xavier NX の VP9 ハードウェアエンコーダにも対応しました。

WebRTC Signaling Server Ayame

色々課題が見つかり社内で書き直したりしました。今はとても安定して稼働しています。書き直した後はリソースをあまり割いていません。

React Native WebRTC Kit

今期はメンテナを社内から社外へと切り替えました。そのためリソースが増えました。CTO がレビューワー、アドバイザーとしてプロジェクトを仕切ってくれています。

クローズドソース製品へのコミット

自社製品へリソースをつぎ込んだ

2020 年 6 月にバージョン表記を変更した大きめのリリースを行いました。録画周りの課題を解決し、設定ファイルをシンプルにしました。実際、目に見えないですが、多くの改善が行えました。

時間をかけて焦らず開発

WebRTC SFU 自体はすでに珍しいものではなくなったと考えています。オープンソースで優秀なものもありますし、商用製品も出てきています。

自社製品サイトの改善

アップデートしづらかった自社製品サイトを Django から Netlify に切り替え、社員がコツコツと改善してくました。

自社製品向けテストシステムの開発

自社製品に向けて様々な視点でのテストを自動で行いレポーティングするというシステムの開発を進めています。リリースのためのシステムではなく継続的改善のためのシステムです。

自社サービスへのコミット

Sora Labo

さくらインターネット様の支援を得て、 Sora を無料で検証できるサービスを公開しました。

  • 評価版の前に動作を確認したいと考えている企業

Ayame Lite

Ayame を書き換えてから、かなり安定して動作するようになりました。のべ 25 万接続以上を利用いただいています。

9期に向けて

来期も自社製品への投資は継続していきます。それとは別に「次の一手」として「主力製品である Sora を採用したくなる OSS の提供」をやっていきます。

Written by

Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE

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