企業で OSS のスポンサーや災害支援の寄付をする意味

時雨堂では期の売り上げが多かった際に、災害支援の寄付や OSS のスポンサーをしています。なぜこんなことをやっているのかを雑に書いていきます。

要約

  • 時雨堂が利用してる OSS への金銭での貢献

OSS の貢献の一つとして

時雨堂ではドキュメントツール Sphinx の開発者、Erlang/OTP の HTTP クライアント/サーバの開発者、AsmJit の開発者のスポンサーに加え、Let’s Encrypt 、Erlang Ecosystem Foundation 、OpenSSL のスポンサーになっています。これらはすべて時雨堂が利用している OSS になります。

そもそも OSS を利用しているのにも関わらず、開発などで貢献していないという状態が「おかしな状態」だと考えています。ただ、時雨堂は零細企業なので開発で貢献するのは難しいです。もちろんバグやアップデート追従などで貢献することはありますが、積極的に OSS の開発に関わる事はやっていません。

その代わり、開発者に金銭的な支援をすることで、開発者に貢献するという方針をとっています。

「金銭的な支援が開発者にとってどうなのか」については興味はありません。開発者が GitHub Sponsors などで金銭的な支援を受け付けているから払う、それだけです。

金銭的支援であれば現時点で可能なので、やっていくというのが時雨堂の方針です。

自社アピールの一つとして

「OSS へのスポンサー、災害への寄付をしている企業」という事に共感を得られる人が自社を受けに来てくれる可能性があるというのはあると思います。

OSS へ支援していれば、OSS へ理解のある企業と思うでしょうし、OpenSSL や Erlang/OTP へ支援していれば、少なくとも OpenSSL や Erlang/OTP を使っていると思うでしょう。これらが見えないより見える方が圧倒的によいと思っています。

スポンサーや寄付による自社アピールの効果は絶大だと思っています。下手な技術広報によるマーケティングより効果は大きいと思います。金銭を支払うだけで、アピールができるのだからコスト面では効率がよいです。

また、自社製品を検討しているお客様が「変な会社では無い」と受け取ってもらえるかも知れません。これは自分が勝手に思ってるだけです。

利益会社にため込む必要が無い

時雨堂はサブスクリプションライセンスによるパッケージソフトウェア企業なので、在庫を持ちませんし、定期的にライセンス収入が入ってくるようになっています。そのため自社に利益を貯め込むという必要が一切ありません。

会社に利益を貯め込んでも意味が無いため、それであればスポンサーになったり、寄付をしたりしてアピールした方がよいと考えています。もちろんそのためには従業員へ十分な賞与を支払っているのが前提です。

まとめ

積極的に OSS スポンサーになったり、災害に寄付したりする零細企業は無いと思うので、どんな考えなのかを書いてみました。

勘違いして欲しくないのはとにかく「儲かったときだけ」というのが重要です。会社が苦しいときまでやるのは違うと思います。

企業の OSS スポンサーは今後も増えていって欲しいなと思うので、是非これを読んだ経営者の方はやってみてください。GitHub Sponsors かなり便利です。

Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE