世界と戦わない

時雨堂では自社製品を世界に展開させていません。世界で商用の WebRTC SFU があまり無いこともあり、よく世界展開してはどうか?という話をされます。せっかくなので展開に対する自分の考えを書いておきたいと思います。

大きな会社にする予定はなく、零細企業のままで戦うという事を前提にして読んでもらえればありがたいです。

日本で売れないのに世界で売れるという製品ではない

時雨堂が販売しているミドルウェアは日本で売れないから世界で売れるという製品ではありません。日本で売れなければ世界で売れないでしょう。

まずは日本で売れてから世界展開を考えるべきだと思っています。そしてまだ十分売れているとは思えません。少なくとも売上の 90% 以上を自社製品でまかなえるようになってから考えるべきです。

世界は難しい

時雨堂の製品はなによりサポートを求められて購入してもらうことが多いです。その事を考えるとサポートありき、です。

ただ世界はまず英語でのサポート、時差などを考える必要があります。さらに売る時の法律なども考慮すると世界に対応するコストがかかります。

零細企業が抱えられるレベルではありません。もともと大きな会社にする予定がないので、そもそも世界を見るコストを払えないというのが現状です。

どうせ世界が日本へやってくる

世界で戦うメリットは多くの顧客候補がいることですが、それを実現するためのコストがかかりすぎます。

世界のデメリットは見知らぬ敵がいるということでしょう。ただ実は国内でもこの世界の見知らぬ敵が突然やってくることはあります。つまり世界の製品を日本に持ち込む企業が出てきます。

日本へやってきた世界からの製品と戦うだけで十分大変ですが、日本というホームで戦うほうが楽です。世界という見知らぬ場所で戦うのはしんどいです。

大きな売上を目的としない

国内の市場がどのくらいあるかわかりませんが、時雨堂の規模であれば 1 つの自社製品で売上を年間 2 億円あげられれば十分です。

自社製品年間売上 2 億円を実現するには世界に展開するコストより、国内を取りに行ったほうが、実現にかかるコストはとても低いと考えています。

1 日 6 時間、 10 人未満の会社で戦う

労働時間を増やして、人を増やせば世界と戦うのはそれほど難しいことではないと思っています。自社製品の機能は世界と戦える機能は積んでいるはずです。サポートは英語できる人を雇えば解決するでしょう。

ただ残念ながら、労働時間を増やして人と戦うのは自分が全く望んでいません。国内で儲けて、社員に還元できれば十分です。

目標としては自社製品売上だけで 2 億円を国内だけで実現し、労働時間は 1 日 6 時間で、社員の年収を 2000 万円にすれば十分だと思っています。

世界で戦うより、ホームである日本で戦うほうが目標は叶えやすいと思っています。

小さな会社で世界と戦えている会社は本当に凄いと思います。ただ時雨堂はそこまで背伸びできる会社ではなく、国内で戦うだけで十分苦労している零細企業だという事を覚えておいてもらえると嬉しいです。

Written by

Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE

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