一つの技術で食べていく怖さ

自分が経営する会社は今年の 7 月から自社製品が WebRTC という技術を利用したサーバ製品のみになる。

現段階ではすごく売れているというよりは、だんだん売れてきたという段階だ。大手にも採用され始めてきた。リリースして 2 年目。順調な方だろう。

一つの技術に依存する怖さは、前職で恐ろしいほど学んだ。特にある程度売れてくると怖い。

なぜなら売れるとリソースを集中し始めるからだ。まさに今のタイミングだ。リソースを集中すると他のことに目が向かなくなる。

ではどうしたらいいのか、自分が取った行動をまとめてみた。

一つの技術で食べていくために

その技術で、なんとなく一番を取り続けていくのが一番手っ取り早いと考えている。そのため WebRTC といえば時雨堂というのを市場に刷り込む必要がある。

継続は力なりじゃないが、とにかく継続的に発信していく。

発信だけだと難しいのでうまく顧客や一緒に組んでくれる会社を探す。今はありがたいことに一緒に組みたいと言っていただけることが増えてきた。これを増やしていくしか無い。

二番煎じをさせない

ある人から「二番煎じをやるなら全力で」という言葉を教えていただいたことがある。二番煎じというのはアイデアが不要なため、ひたすら似たようなものを作れば良いので、一番煎じを抜く事だってできるという話。

自社で作っている製品は運よく国内、もしかすると世界でも珍しいため、おそらく一番煎じだろう。

つまり二番煎じが追いかけてきて、抜いていってしまう可能性もある。

いろいろ考えたが自分の戦略は単純に大儲けをしない戦略を取ることにした。つまりいい製品をそこそこ低価格で買えるようにする。大儲けはできないが、そこそこは売り上げられる。

ただ、二番煎じが入ってきたとしても、自分たちの製品より高く売る場合は営業や、開発コストをかける必要がある。そうすると自動的に製品は高くなる。

うちの製品は単機能なので多機能な製品を作ってくる可能性もある。そこは勝負しない。多機能が欲しい人とのビジネスを諦める。シンプルでそこそこ安い製品が欲しい人をターゲットにする。

もちろんこれは市場規模がある程度あり、需要が見込める場合のみ取れる。WebRTC のようなリアルタイムコミニュケーション技術はまだ、需要はあると見ている。たぶん。

技術への飽き

一つの技術に依存することで、実は一番怖いのはこれだ。つまりなんかつまらなくなり、そして興味がなくなる。

これはどうしようもない。普段からこの技術以外も触るようにするくらいしか思いつかない。

特に社員には沢山の技術を色々と触ってもらうようにしてもらうのが良い。一つの技術だけをやらせるのではなく、本人が興味持てそうなのであればなんでもやらせるべきだ。

一つの技術に特化させないことはとても大事なことだと思う。

市場の縮小

一つの技術であれば、ずっと食べていけることはない。これは常に意識する必要がある。どんなに売上が出ていたとしても、いつかは縮小していく。ずっと儲かる市場なんてない。引き際を常に意識するしか無い。

一番でいれば縮小にも一番早く気づくことができるはず。撤退戦をうまく戦うためにも一番で居続けるのは重要だ。

次の食い扶持を考える

正直、難しい。運が絡みすぎる。アイデアを持たないため、ある程度技術を選び、あまり人のやらない隙間産業を狙うしかない。

さらにそれが興味を持てて、売上を上げてくれる何かではなくてはならない。

難しい。

Written by

Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE

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