ライセンス更新という魔法

自社製品をリリースして一年半が過ぎて、リリース後に購入頂いていた顧客がライセンスを更新の連絡を頂ける様になった。

自社製品のビジネスモデルは毎年一定金額利用料を支払うモデルを採用している。自社の主力製品は 1 インストールで年間 60 万円というライセンス料金を頂いている。

ある顧客が 1 年前に 1 ライセンスを購入頂くとそのタイミングで 60 万円が売上となる。その後 1 年後のタイミングで更新してもらうと再度 60 万円が売上となる。

当たり前のように聞こえるかもしれないが、実はこの差がとても大きいことを実感した。

純粋な売上だけが発生する

ライセンスを更新していただく際のフローは、こちらが連絡するか、または顧客から連絡があって来年も使いたいという連絡を貰うことだ。

後はやることはライセンス更新用の手続きとライセンスファイルを提供するだけ。この辺はメールでライセンスファイルを送るだけなので 1 時間もかからない。

最初に買ってもらう場合の距離はとても遠い。まずは見つけてもらう必要があり、その後評価をし、さらには自社製品はミドルウェア製品なので、それに伴うシステムの開発も必要になる。

問い合わせを頂いてから 3–6 ヶ月は売れるまで時間がかかるという印象だ。

ただ、更新に関しては 1 時間かからないし。そもそも営業という概念もない。ライセンスを更新して提供するだけで売上が発生する。

ライセンスを更新してもらう難しさ

製品の品質が下がり、サポートも満足いただけない場合は、競合他社に乗り換えられるだろう。

つまり、競合製品ではなく自社製品を選択してよかったと思ってもらう必要がある。

長く使ってもらえるものを作り続ける

このライセンス更新してもらうというビジネスモデルは長く使い続けてもらうため、日々製品をより良くしていくというモチベーションに繋がる。

1 年を通じて品質の高い製品とサポートを提供して初めて、ライセンスの更新をしてもらえると実感した。

経営が安定する

企業の場合は予算取りという概念があるため、かなり早い段階で更新するかどうかが分かる場合が多い。

そのため契約の更新をして頂けるかどうかが早めにわかる。これは会社を経営していく上でとてもありがたい。売上が立てやすくなるからだ。

競合との戦い

更新は良いことばかりではない。競合に乗り換えられるタイミングだって存在する。ここだけは良いものを安くという方針を守り続けることで戦っていきたいと考えている。

ライセンス更新は魔法であり魔物だ。良いものを出し続けれていれば需要がある限りは更新してもらえる。少しでも悪いものを出すと競合他社に切り替えられる。

より良い緊張感をもって、前に進み、競合と戦っていこうと思う。

Written by

Erlang/OTP / 時雨堂 / WebRTC / E2EE

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